現代アートに関する情報など
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尾形光琳の紅白梅図屏風。
学生時代尾形光琳の世界を見て、圧倒されました。斬新さ、大胆でそれでいて繊細。計算されているのにそれを感じさせず、いきいきとした躍動感があります。
尾形光琳はとにかく美しいんです、バランス感覚がとても好きです。
生家は京都の裕福な高級呉服商ということもあり、バランス感覚はそこから自然に身に付いたそう。
びっくりしました、ひいお婆さんの弟は天才工芸家・本阿弥光悦であるということは知りませんでした。
光琳が本格的に作品を発表したのは1701年(43歳)から没年の1716年(58歳)までの15年間のみ。
面白い話があります。尾形光琳の「八橋図屏風」にはなんと全面金箔 が貼られてたんです。絵の具の下に金ぱくがある。
これについては「金箔と思われていた部分は、じつは金粉をにかわで溶いた金泥のようなもので、金泥だけでは金色が出ないために、下地に黄色の有機染料が塗られていた。銀箔とおもわれていた部分は藍などの有機染料だった。」
という風にも言われています。いずれにしても工夫に工夫を重ねていたんですね。尾形光琳の画家としてのプロ意識には脱帽です。
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ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル。
ダヴィッドのもとで頭角を現し、21歳の時に新人の登竜門であるローマ賞を獲得。その後、芸術の都ローマに官費留学を果たす。
半身を大きく捻り振り返る裸身の女性。肩から腰への曲線は、なめらかさを強調するように表現され「実際よりも脊椎骨3つ分体が長い」との批判さえともなった事で有名な、アングルの「グランド・オダリスク」です。
この絵画は絵の再生、を意味しているのだと思います。絵でしか表現できないもの、表現できない世界、絵の可能性、絵の真実性。情熱が作り出したとてつもなくパワーのある一級品だと思います。
アングルは近現代の画家にも影響を与え、印象派のドガやルノワール、セザンヌ、マティス、ピカソらにも影響を与えています。